「Zabbix統合監視徹底活用 ~複雑化・大規模化するインフラの一元管理」を執筆いたしました

本日2014/2/7、「Zabbix統合監視徹底活用」が技術評論社さんより出版されました。

どんな本?

この書籍は、Zabbixの基本的な使い方の解説というわけではなく、仮想化やクラウド化など、昨今の変化する環境の中で
Zabbixを活用しつつ、いかに効率良く運用することができるのかをまとめたものになります。

なので、Zabbixを初めて使ってみるという方は寺島さんの書籍や公式マニュアル(つい先日Zabbix2.0系のマニュアルの日本語版が公開されました。)を一度ご覧いただいてからお読み下さい。

Zabbixの便利な機能の解説や、Zabbixの監視の仕組みなど、少し深くつっこんでまとめたつもりです。
Zabbixを使っていて、「標準の監視テンプレートにはない値も収集してみたい」「もっと効率良く監視設定を済ませたい」「ここの挙動がよくわからない」などお思いの方には参考になるかもしれません。

Zabbixだけでなく、fluentdやChef等の他のツールも活用しつつ、仮想環境、クラウド環境、またそれらが混在した環境を管理する方法の解説も書いています。
この書籍で紹介した内容が必ずしも最適解ではないかもしれないですが、これまで色々試してきて有用だと感じたものを盛り込みました。


どんな思いで書いたか?

私自身、Zabbixは実はそれほど初期の頃から利用していたわけではなく、2010年頃に寺島さんが雑誌に書かれていた記事を見て興味を持ちました。
これまで、いろんなツールを利用しながら運用を回していたところを、実はZabbixなら1ツールで実現できるのではないかと思い、導入したのがきっかけです。
使っていくうちに、Zabbixのアーキテクチャの作りの良さからくるカスタマイズ性の高さを感じ、これを何か活かせないかと思うようになりました。

そんな中、Zabbixのいろいろな情報を調べたり、活用したツールを作ったりしてきました。

こういった活動の中で得た知識を、ぜひ多くの方に知っていただき、運用で困っている方の助けになれればと思い執筆させていただきました。
そのため、実は、書籍の内容にはやや偏りがあります。個人的に気になる点がどうしても多くなっています。
その点はご理解いただければと思います。

最新のZabbix2.2の機能についてもできるだけ解説を入れ込みたいので原稿の締め切りギリギリまで調査して追加しました。
しかし、確認が間に合わず入れることができなかった部分もあります(Windows WMI監視機能やLoadable Module機能など)。
その点はまた別の機会にどこかで発信させていただければなと思っています。


謝辞

今回、この書籍は、非常に多くの方の支えのもと作り上げることができました。
この場を借りて御礼申し上げます。
また、執筆の機会を与えてくださったTISにも感謝します。

最後に

早速、書籍を読んでいただきブログに書評を書いてくださった馬場さん、並河さん、安達さんありがとうございます!
(並河さんに新人の頃にかけていただいたお言葉、今でもはっきり記憶に残っています。)

まだまだ勉強不足で至らぬところも多々有りますが、地道に少しずつ前に進んでいこうと思います!!!