zabbixサーバが複数のネットワークの監視を行う場合

zabbixサーバが複数のNICを持っていて、それぞれのネットワークの監視を行う場合、SourceIPの設定に注意する必要がある。
zabbix_server.confの設定でSourceIPが明示的に設定されていると、監視を行う際はSourceIPで設定したIPから監視用パケットを送出するようになる。
そのため、下記のような例の場合、ネットワークB,Cの監視に失敗する。

ネットワークA 192.168.1.0/24
ネットワークB 192.168.2.0/24
ネットワークC 10.1.1.0/24

zabbixサーバNIC

eth0 192.168.1.100
eth1 192.168.2.100
eth3 10.1.1.100

zabbix_server.confの設定

SourceIP=192.168.1.100

zabbixサーバからsnmpwalkを実行すると宛先に応じたNICからパケットが送出されるため正常に値を取得できる。
しかし、zabbix_serverから監視を実行する場合は必ずSourceIPで指定したアドレスのNICから送出されるため、パケットが到達できない。

このような場合、SourceIPの指定を以下のようにすることで、宛先に応じたSourceIPを割り振ってパケット送出を行うため、全てのネットワークが監視できる。

zabbix_server.confの設定

SourceIP=

※上記はデフォルト設定

アクティブチェックを正しく稼働させるためにSourceIPの設定を入れたが、
server,agent両方でSourceIPの設定をなくしても問題なくアクティブチェックが稼働する。