オープンソースソースカンファレンス2012 Tokyo/Spring参加レポート
3/16(金) 明星大学で実施されたOSC2012に参加してきました。
今回は初日だけの参加です。
今まではセッションを聴講する側での参加だったのですが、
今回初めてZABBIX-JPコミュニティの運営スタッフとして、展示ブースでお手伝いしてきました。
手伝いといっても、これといって何もできなかったですが、
ブースに来られた方にZabbix2.0の内容などの紹介をしたり、質問に答えたりするといったサポートをしてきました。
ZABBIX-JPコミュニティの中の方々と話しているだけで参考になる情報をたくさんお聞きすることができ、勉強になりました。
以下、合間に参加したセッションの聴講メモです。
クラウド開発運用のコラボレーション手法 DevOpsをオープンソースで ~Crowbarの紹介~
デル株式会社 増月氏
パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウド
いろいろなクラウドが出てくる中、
一人あたりサーバの管理台数も非常に多くなってきている。
イントラネットであれば1人当たり100台規模。
インターネット上を見れば1人当たり1000台規模の管理などさまざま。
パブリッククラウドなどハイパースケールな環境の場合、
HWの故障は当たり前、
小さいコストの積み重ねが全体で見ると非常に膨大なコストにつながる
フラットな設計原則に従って設計することで
管理コストが減らせる
デルはソフトウェアの分野にも投資を始めている
クラウドの導入・運用に有効なcrowbarを開発
運用管理者と開発者間には壁があった
運用管理者:安定稼働が重要
開発者:新機能が重要
必要なことは、更新サイクルをできるだけ短くすることで、
新しくすることによるリスクを軽減しながら進めること。
このためにも出来る限り自動的にバージョンアップできたり、構築できるような仕組みが必要
crowbarはそれを実現する。
基本的にはChef上に実装。
パッケージの配布や設定等はChefで実行。
BIOS周りの設定などChefでできないところをcrowbarでカバー。
NagiosやGangliaとの連携も可能。
大規模環境の監視をスマートに!クラウド環境やスマホもOK OSS統合監視ツール PandoraFMS
株式会社アールワークス佐藤氏
perlとphpで開発
監視実行する本体はperl、Web画面はphpで実装されているスペイン発のOSS統合監視ツール。
コミッタ:24人(うち、日本人が3名)
エージェントはLinuxやWindows向けの他、
Android携帯や組み込み機器向けもある
負荷分散、冗長化にも対応した構成がとれる
携帯向け管理画面もあり(参照のみ)
PandoraFMSの実装
ポーリング監視に加えてソフトウェアエージェントからのデータプッシュ型監視もあり(Zabbix Agentのアクティブ監視のような形)
起動時にエージェントからプッシュでサーバに通知。
IPアドレスが変化する対象機器の監視が可能(Android携帯など)
ソフトウェアエージェントから送られるデータはxml形式
xml形式で送ることができればカスタマイズしたデータでもサーバ側で取り込めるので応用が効く
冗長化・負荷分散
監視サーバを横に並べるだけで冗長化・負荷分散可能
DBを起点として全ての監視サーバが自動連携。
(この点はZabbixとかにはない機能でいい感じの機能な気がする)
1台ダウンすると、そこで監視していた監視項目を均等に自動的に残りのサーバに振り分け
プッシュ通信の場合
サーバを複数設定しておき、失敗したら別のサーバにプッシュするような設定が可能
このままだとDBがシングルポイントになりかねない
この点についてはDB側の機能を使って回避
大規模環境の設定
Webコンソールを複数のサーバで立ち上げることも可能
WebUIでは、一括設定機能あり
エージェントからのpush通信による自動検出(Zabbixの自動登録機能みたいなイメージ)
ポーリングによる自動検出も可能(Zabbixのディスカバリ)