Zabbix2.0での新機能 -ホストインベントリ機能-

Zabbix2.0からの新機能ホストインベントリ機能
まだリリースはされていませんが、Zabbix2.0の開発版であるZabbix1.9.8を導入して、
新機能であるホストインベントリ機能について動作確認してみました。

ホストのOSやHWの情報を管理しておく機能ですが、
最初、Hinemosのような感じを想定していました。

Hinemosの場合、ホストに関するSNMPの情報を登録してFindを実行すると、
自動的にOSが何で、NICやディスクのデバイス名が取得できたり、ファイルシステム名が取得できたりします。

これと似たような感じでZabbixにホストの基本監視設定をしておくとその辺りの情報が取れるのかなと思っていました。
ホストインベントリの管理画面は下記のようになります。

ここでAutomaticというのがあるのでホスト設定をすれば自動的に取れるのかと思っていました。
しかし、Zabbixのホストインベントリ機能はHinemosのものとは少し違います。
Zabbixの基本設定をしただけでは何も取れて来ません。

2 Inventory [Zabbix Documentation 2.0]

ここのマニュアルを読んでわかりました。

アイテムに監視設定を入れて、その監視結果をどこのインベントリ項目に登録するかをあらかじめ設定しておきます。
すると、ホストインベントリに自動的に登録されていくといった機能のようです。

例えば以下のようなアイテムを登録します。

重要なのは、「Item will populate host inventory field」の設定です。
ここで、どのインベントリ項目に監視結果を登録するのかを指定します。
上記のアイテムの場合、OSの情報が取得できるので、「OS」を指定します。

すると、ホストインベントリの画面で以下の図のようにOSの情報が登録されます。

Automaticに設定していると手動で値を変更することはできないようになります。
しかし、アイテムの設定を変更してItem will populate host inventory fieldの指定を解除するとこのように編集できるようになります。
そのかわり、動的に変更させることはできません。

このようにアイテムの監視結果と連動してインベントリを管理していく機能になっています。
ですので、あらかじめホストインベントリを作成するための監視テンプレートを作っておけば、
そのテンプレートを有効にするだけで自動的にホストインベントリに登録されていくので便利に活用できます。

とりあえずホストインベントリを登録することはできました。
今後は、この登録した情報をどう活用できるかを試していきたいと思います。